融資実行日って何?意外と知らない・誤解が多い金融用語の解説

融資について誤解が生まれやすい単語の解説をしていきます。今回は、融資実行日という言葉の意味についてです。
融資実行日とは、融資契約を結んだ金融機関が、実際に融資を行う日のことを指します。この日に借入金額が、契約者の口座に振込まれるのです。融資実行日は決済日と混同されることがありますが、厳密には異なります。決済日とは、売買取引が完了した日を指してそう呼びますが、融資実行日とは、実際に取引が完了する日ではありません。
ただし、不動産取引の場合、不動産を担保にして融資を受けるといった場合、対象の不動産を金融業者に預けた当日に融資が行われることが多く、その場合、融資実行日と決済日の意味するところは同じになります。
細かい部分まで理解するのが面倒で、概要だけ知っておけばいいと考える場合は、「融資実行日は融資を受けた資金が手に入る日」とだけ考えておけば、誤解を受けることはありません。
この融資実行日ですが、事前の融資契約であらかじめ定められることがほとんどです。しっかりとその日付を確認することを勧めます。なぜなら、あとになって、その日では都合が悪いからといって、簡単に変更することができないからです。言うまでもないですが、融資実行日からローンの日数計算が始まります。そのため、この融資実行日を変更しようとした場合、かなり煩雑な手続きをする必要があります。事前に返済計画を立てている金融機関や企業両方にとって、変更するのは面倒事なので、融資契約をする前に確認しておきましょう。

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