店で貰う領収書って何に使うの?融資に必要なものとは?

融資を受けるときに必要になってくるのが領収書です。金融機関で受ける融資の種類によっても細かい違いがあるのですが、今回は大まかに、領収書が果たしている役割について考えていきたいと思います。
領収書と聞くと、よく私たちが利用する飲食店や小売店で会計の際に「領収書をください」というともらえる紙切れを連想するかと思います。領収書はレシートとは別物で、名前と代金、それと何に使われたのかというものを証明できるものとして使われます。一般的には確定申告の時に必要経費として申告することで、支払う税金を減らすことができるのに利用されるほか、購入した証明書それ自体としての役割を果たすことが多いです。
さて、では融資を受けている時の領収書についてですが、例えば、設備投資をするという理由でいくらかを銀行から借りたとします。ここでは例として500万円としておきます。銀行側は、この貸した資金が本当に設備に使われたかどうか確かめる方法がありません。実際に資金を使う場面に同席するわけにも行きません。そこで、領収書の出番になるのです。
設備投資であれば、その設備を購入した時にもらえる領収書の提出を義務付けることによって、融資の悪用を防ぐことができるのです。融資の悪用とは、例えば設備費に使うと言って銀行から金を借りて、それを実際には設備費には投資せず材料費の代金に当ててしまったり、本当は設備には300万円ほどで十分なのにも関わらず、500万円の融資を申請して、残りの200万円を自己資産としてしまうというような使われ方を防ぐ役割があります。
領収書は、融資を受けた金額を対象に全額使ったという証明をするために必要になるのです。そのため、領収書は毎回もらうようにして、かならず提出することが義務付けられています。

閉じる