意外と身近?私たち庶民が企業や国に出資する方法

一般庶民である私たちが国に対してお金を貸すという感覚はあまり実感しにくいものだと思うかもしれませんが、意外と簡単にできることでもあるのです。私たちは、普段から税金を払って生活しています。この税金は、国の主な収入の大部分を占めています。国というのは、税金がなければ維持することができないのです。つまり、私たちは、ほぼ自動的に国を支えているのです。
国にお金を貸すことも簡単にできます。ある程度のお金があれば誰でもできます。銀行に行って国債を買いたいといえば、それで国にお金を貸したことになるのです。国債とは、言ってみれば、国の借金です。国は金融機関や国民に借金をして、かろうじて成り立っているのです。
さて、国は国債ですが、企業にお金を貸すとはどういう意味でしょうか。企業といっても、ここでいう企業とは会社、特に株式会社のことを指します。国がお金を国債で集めているのと同じように、株式会社も株式証券というもので資金を集めています。この株式証券は、借金とは若干意味合いが異なります。会社の作るのは、この株を持っている人たち(株主)です。
株式証券を買うというのは、お金を貸すというよりも投資するという意味が多く含まれています。なぜなら、お金を貸すというのは、必ず返してもらうことが前提にあります。前述した国債は、国の財政が破綻しない限り、必ず利子付きで資金を返してもらえます。ですが、株式は違います。事業に失敗し、企業の資産価値がなくなれば、この株式証券は文字通り紙クズとなってしまいます。そのため、株主たちは、そんなことにならないように、必死で経営方針を考えます。会社は株主のものです。資金を無駄にしないことを第一に考えて行動するのが会社というものなのです。
株式を買うには、証券取引所で株を購入するのが一般的ですが、国際に比べて、金額の規模が大きくなりやすく、かつ、損することも多くなるのでギャンブル性が高いと言えます。貸すといっても、返ってくる保証がありません。企業に出資することは誰でもできます。ですが、それを増やすということも考えると、ある程度の経験と知識が求められるのが投資なのです。株が怖いなら、社債を購入することを検討しましょう。同じ企業への投資でも、社債は企業側に返済義務がある証券です。言ってみれば、国債の企業版という感じでしょうか。社債には、株式であったような優待措置はありませんが、資金を回収できるという面では安全性が高いです。

閉じる