一時期は飲み物は水だけでジュースすらも起業の時には飲まなかった

青森県在住 J.Nさん(48歳)
あんまりこういうマイナスなことは行けないかなと思いつつも、言わないといけないだろうという気もしてきました。私も起業当初は調子が良かったんです。イケイケというのはあの時のようなことを言うんだと思います。まぁバブルの残り香もあったと思います。
あの頃は融資だっていくらでもしてもらえました。起業当初だというのに、気にせずに融資をしてきました。どうやらそのお金で事業をして欲しいと言うよりも、土地や有価証券を購入する投機資金として貸し出しているという意識のほうが強かったんではないか?と今からでは思います。
しかしそのあとは大変でした。あれだけポイポイ貸していた銀行が急に融資を絞るようになったのです。しかも早く返せと返済を迫って来ました。そうなると我々企業は大変です。事業自体も縮小していたのに、返済は困難を極めました。
あの頃が一番つらかったと思います。それこそこういう嫌なネガティブなことを言うのは良くないと思うんです。起業したいっていう気持ちを萎えさせることになると思うので。でもホントのことなので言わないと行けないのでしょう。それも含めて事業だと思いますから。
私が一番きつかった頃は事務所も売ってリストラをして、従業員も解雇した時でした。そのあとは自分の家を自分の会社にして一人で切り盛りしていました。寝る間も惜しんで働きましたから、体も壊しました。あの頃はジュースすら飲むのを自分で禁じ、水だけにしていたくらいですから。コーヒーも飲んでいませんでした。
なんとか事業が再編できて、売上と黒字のめどが立って、またもう一度事業所を借りたのです。その時は融資なんてしてもらえないので、自己資金で何とかしました。まぁその時には賃貸も安くなっていたので、小さな事務所を借りるのは簡単でしたが。
そうして私は今に至ります。一番お金を持っていたのはやっぱり起業当初ということになりますね。あの頃は銀行が意味もなく融資をしくれましたから。今これだけ頑張って事業を続けていて、あの頃が異常だったとほんとに思います。

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